
会社名 | 東特塗料株式会社 |
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住所 | 東京都墨田区亀沢四丁目5番6号 TT GARDEN |
電話番号 | 03-3621-4141 |
1950年創業の東特塗料株式会社は、電気絶縁ワニスのトップメーカーとして日本の産業発展を支えてきました。電子機器の高度化が進む中、同社の高分子技術は絶縁材料から熱伝導性接着剤まで幅広い分野で活用されています。とくに、電気自動車や5G通信機器などの最先端産業では欠かせない存在となっています。
絶縁ワニス業界をリードする日本の老舗メーカー
東特塗料株式会社は東京都墨田区に本社を構え、埼玉県本庄市の工場で研究開発から製造まで一貫した生産体制を整えています。70年以上にわたり日本の電気・電子産業の発展に貢献してきました。同社の主力製品であるエナメル線用ワニスは、モーターやトランスなどの電気機器に使用される銅線の絶縁被覆材として不可欠な材料です。幅広い製品ラインナップを展開し、顧客の多様なニーズに対応しています。
とくに自己滑性ワニスや自己融着ワニスなどの特殊機能をもつ製品は、高い技術力の証です。また、海外展開も積極的に進めており、中国やタイに子会社を設立し、グローバル市場でのプレゼンスを高めています。
長年培った高分子技術と電気絶縁材料技術を基盤に、品質管理体制を徹底し、産業界から高い信頼を獲得しています。電線評価機器の開発・製造も手がけており、タンデルタ試験器や耐軟化試験器など、品質管理に必要な測定機器も提供することで、業界全体の技術向上に貢献しています。
電気絶縁から熱伝導まで対応した高機能接着剤
東特塗料の機能性接着剤は、電気絶縁ワニスで培った高分子技術を基盤に開発された高付加価値製品です。熱伝導性接着剤には1液タイプと2液タイプがあり、用途に応じて選択できます。1液タイプのMIシリーズは汎用タイプで高いピール強度と絶縁性をもち、LDシリーズは180℃、LCシリーズは220℃という高いガラス転移温度を実現しています。
これらにアルミナやシリカなどのフィラーを充填することで、1.5から4.0W/m・Kクラスの熱伝導率を実現し、顧客要望に応じた物性調整も可能です。2液タイプのMLR-HTシリーズは、エポキシ樹脂とアミンを組み合わせた無溶剤タイプで、60℃という低温硬化が可能なため、熱に弱い電子部品の接着に最適です。
また、同社は委託加工サービスも提供しており、絶縁塗料生産釜での200℃までの加温処理や接着剤生産装置での混練加工に対応しています。電気自動車のパワーモジュールや5G通信機器など、高い放熱性と絶縁性が求められる最先端分野で活用されています。