2液性接着剤にはどんなメリットがある?正しい使い方をご紹介!

公開日:2025/06/25 最終更新日:2025/07/01
2液性接着剤

接着剤にはさまざまな種類があり、それぞれで使い方や特徴、適した利用シーンなどが異なります。今回は2液性接着剤について、概要やほかの接着剤との違い、メリットに加え、具体的な使用方法とポイントについてもくわしく解説します。接着剤の選び方で悩んでいる人や種類による違いを知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

2液性接着剤とは?

2液性接着剤は、2種類の液剤を混ぜて使用するタイプの接着剤を指します。ここでは、2液性接着剤の概要や1液型接着剤との違いなどをくわしく解説します。

2液性接着剤の特徴

2液性接着剤は2種類の液剤を混ぜて使う接着剤です。混ぜる液剤は主剤・硬化剤です。2液性接着剤はエポキシ接着剤の一種であり、100円ショップやホームセンターなどで広く販売されています。

市販品は2種類の液剤をA液・B液と分けているケースもあり、2つを混ぜ合わせることによる化学反応で硬化するのが特徴です。また、一口に2液性接着剤といっても種類はさまざまであり、5分程度で硬化するものもあれば、30分かけて接着させる商品もあります。

2液性接着剤と1液型接着剤との違い

エポキシ接着剤には1液型接着剤と2液性接着剤の2種類があり、それぞれで仕組みや使用方法が異なるため注意が必要です。1液型接着剤は空気中の湿気に反応して接着する性質のものであり、熱を当てる・UVを照射するなどの方法で使用するのが一般的です。

2液性接着剤と1液型接着剤の違いは、2液性接着剤は2種類の液剤を混ぜて使うのに対し、1液型接着剤は混合なしで使用できます。また、接着力やそのほかの特徴にも違いがあり、一般的には1液型接着剤は2液性接着剤よりも安価に購入することが可能です。

2液性接着剤の優れたメリット

2液性接着剤には、瞬間接着剤や1液型接着剤とは異なるメリットが数多くあります。ここでは、2液性接着剤の優れたメリットについてくわしく解説します。

接着力が強い

2液性接着剤は高い接着力を誇り、他の接着剤よりも接着部分の耐久性が高い点が特徴です。面接着では外気に触れない面の中心部分までしっかりと化学反応によって硬化されるため、1液型接着剤や瞬間接着剤での接着が向かないシーンでも柔軟に対応できます。

耐水性・耐熱性に優れている

2液性接着剤は耐水性・耐熱性にも優れているため、瞬間接着剤や1液型接着剤と比較すると、使用場所の制限が少なくなります。接着力はもちろん、そのほかの物性にも優れていることから、場所を選ばず幅広いシーンで利用することが可能です。

硬化時間を調整できる

2液性接着剤は商品によって硬化までにかかる時間が異なります。早いものであれば5分で硬化されるほか、時間をかけて硬化する商品では30分かかるものもあり、用途に合わせて効果時間を調整しながら使い分けられるのもメリットのひとつです。

さらに、基本的には2種類の液剤を混ぜ合わせて使用しますが、あらかじめ2種類の液剤が混合されているハネムーンタイプの商品であれば貼り合わせるのみで硬化・接着されます。

2液性接着剤の使い方

2液性接着剤の具体的な使用方法を解説します。

接着面を清潔にする

まずは接着したい面を清潔にするため、水分や汚れなどを拭き取りましょう。

液剤を計量する

主剤・硬化剤の分量は商品ごとに細かく決められているため、商品の注意書き・使用方法をしっかりと確認することが必要です。ほとんどの商品は重量で混合する割合を定めているため、スケールなどを利用して分量通りに用意しましょう。

混合する分量に誤差があると、うまく硬化せずに接着できない・接着力が弱まるなどの恐れがあります。また、主剤と硬化剤の容器やチューブの蓋を間違えると、化学反応を起こして硬化してしまうケースもあるため注意してください。

液剤を混合する

計量した2つの液剤を混ぜ合わせます。ムラが無いよう多方向に混ぜること・端の方の液まで混ぜ合わせることを意識しましょう。また、商品によっては混合に時間をかけすぎるとうまく接着されないこともあるため、作業にかけられる時間として可使時間を確認しておくのもポイントです。

接着面に塗布する

混ぜ合わせた2液性接着剤を接着面に塗布して貼り合わせます。塗布した2液性接着剤が多い場合ははみ出している部分を拭き取って取り除くことも可能ですが、硬化が進んで固まると拭き取れないため注意してください。

硬化するまで固定する

接着面がしっかりと固まるまで固定します。必要な固定時間は商品によっても異なるほか、温度や季節によっても変化します。商品の注意書きをしっかりと読んで、十分な固定時間を確保しましょう。

まとめ

今回は、2液性接着剤の特徴や1液型接着剤との違いのほか、2液性接着剤特有のメリット、具体的な使い方の手順などをくわしく解説しました。2液性接着剤は2つの液剤を混ぜ合わせて使用する接着剤です。瞬間接着剤や1液型接着剤と比較すると物性に優れており、接着力や耐久力、耐熱性・耐水性などが高いのがメリットでとなります。使用の際は分量を守って2つの液剤を混ぜ合わせることや、硬化にかかる時間を考慮して作業すること、しっかりと接着されるまで固定しておくことなどがポイントです。接着剤の購入・使用を検討している人は、今回の記事をぜひ参考にしてください。

PR“スキマニーズ”に応える「室町ケミカル」の受託加工ソリューション

tablepressアイコン おすすめの機能性接着剤の受託加工(製造)業者比較表

会社名リンク小分け充填上場企業材質品質管理特殊素材への対応
室町ケミカル株式会社
引用元:https://www.kinou-jutaku.com/

シリンジ充填可能
・エポキシ系接着剤
・導電性接着剤
・ホットメルト系接着剤
・シアノアクリレート系接着剤
・UV硬化型接着剤
・アクリル系接着剤
・ウレタン系接着剤
・クリーンルームでの小分け作業
・ペーストに合わせた脱包機
・イエローランプ環境
・少量危険物製造所(防爆室)
株式会社レヂテックス
引用元:https://www.regitex.co.jp/

水溶性接着剤記載なし記載なし
株式会社サンユ技工
引用元:https://www.sanyu-gikou.co.jp/

・工業用接着剤
・ホットメルト系接着剤
・UV硬化樹脂
充実した検査機器記載なし

テキストコンテンツアイコン おすすめ関連記事